06

地獄へ堕ちろ




俺にしとけよ勘違いで良いからなりふりかまってらんねえんだよ
「三途の川おぶってやるからはじめてをくださいよ」「責任取れよ」
「重いとかまずそもそもお前が言ったんだぞ、責任取るって、なあ」
おんなじだって認めてくださいよ 認めるまで殺してやらんから
愛だとか元々信じていないんで行動で信じさせますね

結局アンタに殺されたやつには勝てないのクソほど悔しいし
「人殺しの手ですよ、おんなじですね」「嬉しいか」「ああ、この上なくね」
俺だって傷付くんですよ、ほら、アンタのことだと余裕ゼロだから
奪いたいなんてゴウマンなことは言わないから一瞬こっち見ろ
俺ちょっと死にかけたんですけど心配してくれました?「するか馬鹿」



一緒に死んでみませんか 心中ですよ 来世は双子になれますよ
アンタと家族になってみたかった やっぱり心中してみましょうよ
最初からやり直しましょうよほら好きです愛してます「嘘吐きめ」
嘘じゃないですほんとです信じてくださいきらいきらいだいきらい
愛(愛と言っていいのか分からないけれど便宜上愛)が重い

棺は木にしてあげるから 横、甘くしとくから一緒になろうね #葬式に呼んでください
計算高い少女であるのであたしはおまえを墓にはいれない #葬式に呼んでください
月の砂漠にぽつりと影ありましておひとついかがと云うのです
どうにもならない人生を他人でオナニーすんなよクソメンヘラ
算数でどうにかなることだけにしといてくれよお 人間社会



数学のこと私はすきだけど数学はわたしのことがきらい
使い古されたうさぎが私を見てる恨みがましい光沢で
Twitterにしか居場所がないとかマジでともだちがいないんですね
愛とか恋とか分かんないから 大層なものとも思えませんし
どうせわたしのことも要らないんでしょ 捨てるんでしょ そういうものです

地獄の入り口見に行こう どうせなら手を繋いで入って来よう
バイカル湖に沈みたかったの 透明な視えない氷の底へと
ピアノの音がしてほんとはそれだけ 顔も知らない春に恋した
さよならばかりが人生なので正当化のため手を下したいの
だってみんなクズだったから ねえ わたし正しかったでしょう ねえ ねえ



膨らんでも無視出来てたけど もう血が出たら逃げられない無理だ
秋の大地に絶望の色が広がって生きている色が映える
愛が足りないとか一体全体どういう基準なんですかウケる
かみさまがいるとしたら少女のことが嫌いなおとこなんだろうな
自分で取ったハエは美味しいですか 「うん」と舌の長い友

処女の色なんて対して違わないの付加価値付けない馬鹿の所為
貴方のことを殺したい私が死神じゃないことがかなしいの
ナイフを持っても殺人者にはなれない 殺さなきゃ 殺さなくちゃね
殺すべき人もいないメンヘラの私はわたしを殺すしかない
ひとごろしのかみさまっているものね 知ってたのかな 貴方ってひと



何処までいきましょうか何処へも行けないだろ何処までいきたいですか
良いからさいごまで話を聞けよマジでキスで誤魔化そうとすんな
幸せなんて押し付けでしかないから今すぐアンタの首を絞めたい
どうにかなれますかなれませんかなれますかどうしようもないふたり
お前の指は美しいよ人殺しの匂いのする美しさだ

ねえアンタ、俺を殺してみませんか 出来ないとは言わせねえからな
夏が来る カエルの顔した友達も川を下って帰ってくる
全部俺がやれたら良いのにアンタの殺生与奪を俺にくれ
さよならは慣れてるから大丈夫 いつだって置いていかれてしまう
悲しみが銀の光のくずになって砂に染み込んで光ってる



貴方との思い出は誰にもあげないのわたしだけのものだからね
点滴の痕一つで馬鹿になれるあたしはおやすい女なのよ
生きてる価値なんてもともと何処にもありゃしねえのでハッピーエンド
死体のかたちを憶えているから俺は今世でもアンタを選ぶ
愛とかなんとか難しいのでやっぱ名前なんて要らねえよなあ

どうにかこうにかアンタのさいごの男になることが出来て良かった
ねえ知ってましたずっと俺アンタのことがアンタのことがアンタの
殺してくれたら愛してやるとせめてアンタが言ってくれたなら
カエルの顔したともだち車に轢かれて、ああ、もう、夏ですよ、夏
台風のあとにどうせひょっこり帰ってくるんだもん そういう奴



もう早く縁切れて切れないだろうかハエは食べるし舌は伸びるし
カエルの顔したともだちが帰ってこないのですと言おうとしてた
心配し甲斐がないから本当に腹が立つんだよ聞いてますか
5L飲んでも全然足りないから前世は人魚なんだろう
どうしたって君、愛されてみたいなんて傲岸不遜だぜ、そうだろ?

泣いているんだけど君が結局全部殺しちゃうから喉の奥
愛して欲しいだなんて君は言っちゃあくれない 引き出してやるしか
何処までも何処までも君となら行ける気がしてた 本当なんだぜ
でも君は俺を置いて行くから墓にさえ押し込めてくれないから
君となら暗い墓の中でも大丈夫だって思ってたのにさ



せめて俺のことを忘れないでくれよ 俺は君のこと 君のこと
忘れられないなんて嘘なんだから記憶が上塗りで消えていくよ
友達も家族も同じだけ嫌いなのに距離の取り方変わるの?
上手に生きていけるひとになりたかった き ら い な も の 全部 捨てて
大人にはなれなくてなりきれなくてくるしくてもがいているだけの餓鬼

みんなおなじだよ いつの間にか何揉めてたのか忘れたりしてるよ
君が世界になると云うならその世界で息づく僕を殺して
神に堕ちてしまった君ほど無様で醜いものはないとおもう
「ごめん」その言葉を口にすることすら億劫になってしまったよ
君の夢にはついていけない 淡い昔話の首を絞めてる



死んでみてよ この窓からふわりと天使みたいに飛び降りてみてよ
「ねえはやく死んでみてよ」笑ったら悪魔でも見るような顔するの
死にたいんでしょう? そんなに言うなら今直ぐにほらはやく飛んでみて
巻き込むなよ 良いから僕はハエ食べないから 話聞いてってば
焚き火に全部放り込めるようにな歴史だったら僕も救われた?

貴方は私じゃないし私は貴方じゃないけど でも、混ざりたいの
同じであれば良かったのにね 何一つ変わらない僕らでいたら
幾ら君がしあわせそうでもそれはそれで良いんだけどそうじゃない
まず最初に愛を定義しろよ 今すぐ 反論の余地ないくらい
完璧なものでころして完膚なきまでにぶちのめしておねがいよ



違うもの見てるくせしておなじものだと口を揃える仮面たち
立ち上がれって言っても立ち上がって一体何が変わるんですか
僕の嫌いなものが好きでも逆でもなんでも良いから関わんな
愛されるに足る人間であるとか過大評価にもほどがあるよ
冷えた弁当食べる人間は生きてたらだめみたいなこの世界

さよならを云わないことを選んだら選んだで文句を言うのだろう
アンタとだけは絶対にさよならしたくないからやっぱり喰うしか
ごめんなさい馬鹿なこともう言わんので頼むから名前で呼んでよ
頼むから生きてくれよ俺の責任とってくれ 死んでる場合か
運命って言ったらアンタが生きてくれるならもうそれで良いです



20190226