04

ゆるふわ メンヘラ 花畑




知っていたよね多分とかじゃなくて得意技でしょ気付かないフリは
曖昧なライン引くのが上手くていつも純情を食べているのね
鏡の中の裏切りにさよなら 毒林檎でも死ねない世界で
はらわたの温かさじゃあ足りないの温まらないの馬鹿馬鹿しい
足りないのならそのナイフで奪い取って私に食べさせてみてよ

忘れられない夢 黒く染まったどろどろなそれが或いは野望
しあわせって結局何 自分の求めるものすら分からないのに
今しか言えないことがある 消えてしまう思いたちを殺さぬよう
まだおれを縛る鈍い鎖 どうしてきみはこれを置いていったの
この想いを消さないで それだけで世界が救えるから 死ねるから



メルヘンチックな香り 苦味と渋さと混じり合う大人の香り
君だけが僕の心を見出せるよ 落ち着けないよ 大好きだから
思い出に及ぶほど? あの気持を短期間で上回れると言うの?
苦しくて「死にたい」なんてすぐ言うけどそれはきっと「逃げたい」なんだ
息の仕方知っているはずなのに溺れていく身体 ねえどうして

どうして貴方が好きかなんてさっぱり 私が説明して欲しい
どうか僕にやすらぎを その腕の中で眠りにつかせてください
雨の日のパンプキンパイ 悪酔いしたら吐いちゃって蹴り飛ばされた
嘘の塊舐めたことある? 甘いんだよ 食べたら塩辛いけど
左目のコンタクトの外れそうな嫌な予感が私を急かす



言葉の雨を降らせて音を奏でる 傘の笑い声聞きながら
もつれてその名を忘れられずに強い光網膜に灼き付けて
春の唄 消えてく寒さにさよなら 小鳥が浮足立って歌う
抱き締めてもくっついても安心出来ないからよく分からないよ
ストロベリー・デイズ 甘酸っぱくて忘れられない日々を送ろうよ

涙と血と何だか似ていると思っていたら何だおんなじもの
もうお嫁にいけないなんて笑っていた君も結婚するんだよ
ロマンは血にまみれているよ 人々の欲望にもまみれているよ
貴方は餌を強請(ねだ)るネズミで今にも消えてしまいそうな生命(せいめい)
またひとり私を殺す 足元に転がる無数の私(ざんさつたい)



―――はやく、はやく。死んでしまいたいね、物語のように、星に凍えて。
同化しないで理解しないでそれは侵入 ぼくはぼくだけにして
もう一人の自分がいるの いつのまにか這入ってくる毒のような
真面な人間じゃないの分かってるからせめて真面でいたがるの
弱さなんて要らない捨てたいといつも長っていたから強くなるよ

人の線を越えさせたくないよ 貴方が人間だから愛おしい
僕とおなじものにならないでください 一生違うものでいてよ
わんわんと響く行方不明のお知らせ 保護と発見聞き分ける
爪の先だけおんなのこになったって意味なんかないよそうでしょう
靴下を履いた君の足が歪ませるフローリングの一畳間



炭酸水は簡単な顔して夏を連れてくるからきらいです。
人間のことが大嫌いだからぼくの写真だと醜く映る
やることリストの中に自殺って入れ忘れちゃったからまた今度
皮膚を千切り取る小さな苦しみ 心の臓を喰む生きる苦しみ
全部あたしの一部だから捨てることなんて出来ないって知ってた?

哀しみにも似た痛みの呻きが必死に僕を支えてくれていた
I know I fall in love with you I know I love you to death
自分勝手上等あたしはあたしの人生(せい)を貫く 走っていく
痛みは訴えていた まだ頑張れると それは何処か甘えに似て
一瞬を感じ取れ 切り取れ 同じものなど二度と生まれないから



僕らは水底に手を伸ばす 夏の福音 君だけを待ちわびて
揺らめいた太陽を捕まえたい 記憶の気泡を殺したいから
どんなくだらない理由でも愛そうとしてしまうのは愚かなこと?
君のルーツを知って紐解いて手にしたいなんて烏滸がましいかな?
大好きだから愛したいの! この恋を特別な愛に変えたいの!

貴方を飾るのは所詮虚言でしかないのだから諦めなさい
君が好きだよねえどうしようもないなんて言ったらこまるんだろう?
死ね。死ね。死ね。いくら呟いたっても君に届くことなんてないよ
麻薬のように貴方の存在はわたしのこころへと滑り込んで
ああお願いもうこれ以上侵食を絶対に許さないように



あたしは名探偵だからこの事件の原因を知ってる訳で
あたしの中にある世界一美しく醜い感情な訳で
太陽はわらう ただわらう それは微笑みか? それとも嘲笑か?
すべて現実になると怖いから私の妄想でいいの いいの
こんなにひとを好きになれるなんて幸せかな ああ幸せかなあ

虹のかかった空 信じられないくらいにとても青く澄んでいた
逆立ちした猫 尻尾を振って空中に描いたハートの形
今あの子は笑っているのだろう 私の幸せの上に立って
また、また、また。「あら偶然、そういうこともあるわよ」なんて、ああ、馬鹿ね。
missing of mine 永遠に戻らない大切なもの殺して



殺してしまわぬように腐ってしまいたい たった一人で お願い
「愛されていたいもっと貴方に」だけど言える訳ないじゃんそんなの
大好きな人の隣で笑う君の笑顔 どうしても壊せない
貴方が好きだとそのことが上手に言えない僕でした だめでした
爆弾の材料も何もかも知らないふりをしてくれる貴方へ

悲しみは包み込むような冷たさで私たちにつきまとうから
雨に濡れるなら僕を呼んで 君を抱き締める 君の傘になる
人間関係なんてかったるいだけ 全部壊れたら良いのにね
私は強いから弱いものを助けたりしないで生きてゆくんだ
貴方の隣が心地好すぎて思わず飛び出る幸せのあくび



大切なものって何だったんだろ ほんとにそんなのあったのかな
笑い話にほんとになんのか怪しいけど三年後笑うから
大好きって悲しいって寂しいって泣き叫べたら 抱き締めたら
blow away 彷徨うなら愛した人 Please with God! さようなら
しなだれた腕をもぎとって六畳半に捨てて街へ出掛けよう
同じ言葉の繰り返しでもこれがこれこそがわたしという証

あーあ現実って虚しい 心の純度なんかドブに捨ててこう
モノクロ率八十二パーセント 君の分だけ彩りがあるよ
いつだってフリーダム 君より僕より貴方より世界は自由だ。
憧れに恋い焦がれまるで似ている 気を付けて 取り違えないように
いつか世界が僕を殺すからその極限まで生き抜いていくよ
学習しない分からず屋 また傷付きながら前へと進むからきっと



ネバーランドの入り口はどうか開いて愛しいあの子を返して
不毛だと知って聞き分け良く諦められるなら苦労はしないよ
虹とてるてる坊主 一瞬の間だけ涙で繋がるふたつ
ねえもう全部忘れようくるしいだけだからもうぜんぶけしちゃおう
蛍の光のように光って消えるだけのものにすらなれないよ

たったそれだけでよかったのに褒められなくても何もならなくても
ぼくはさくひんじゃないんだけど御目出度い人はよく慰めに来る
風邪でいがらっぽい喉より人魚姫の方がつらかったらしいよ
お前に声なんか届かなくて良いから忘れて 忘れて今すぐ
夏の幻は幻のまま 貴方は一生憧れのままで



20170901