自己防衛機構 触れる。 空想をする。別に本当に触れたいわけじゃあないけれど、そんなふうな欲求は小川の中にはないのだけれども。 それでも触れる、空想をする。空想をして、それで彼がどんな反応をするのかまでも。ちゃんと、一つひとつ、突き刺さるような言葉で、目で、彼が何を小川に求めるのか、空想、して。 ―――なにも。 それは容易すぎて、思わず自嘲が零れた。こういうの、だめだな、と思うのに。どうしてか構うのをやめられない。 「下井くん」 「何ですか小川ちゃん」 廊下でぶつかっただけの後輩、こぼれ落ちるような可愛い、という言葉から始まった絶対距離のある付き合い。そういうものが、馬鹿馬鹿しいなんて、言わないけれど。 「ねえ今度、下井くんもTRPGやってみない?」 「ええ、いやですよ、あの先輩…えっと、なんでしたっけ、副部長さん。怖いですもん」 あの人よーくんと仲、良いみたいですし、と付け足された言葉に、そのよーくん≠ニやらが誰か分からないけれども佐竹くんね、と教えておいた。 * (よーくんってだれだろう…紗霧くん、じゃないよね、だってよ≠ネんて入ってないし…じゃあ榎木くん? 接点なさそう…。ううん、同じ学年なら妻鹿くん、かなあ…?) * 目の前のやわい頬に触れることがゆるされること嘘を吐くこと / 小箱 * 20151117 *** そのバックスピン、只者じゃあないな!? バスケ部に入ったのはバスケが好きだからだ。だから体育でバスケの授業になった時には思わずウヒョーと叫んだしそれで先生に怒られたのはまあ置いておいて。 同じクラスに、あんな逸材がいたなんて! 「妻鹿!」 教室に戻っていく背中に呼びかける。 「お前、バスケ経験あるの?」 「ん? ああ、うん。小学校から中学まではやってたよ」 久々にやって楽しかったー最近じゃあ身体動かす機会なんて体育くらいしかないしさ、と言う妻鹿に更に目が輝いた、のだと思う。どしたの、と妻鹿が一歩引こうとするより先に、その手をがっと掴む。 「妻鹿! お前バスケ部入ってくれよ!!」 「えっ、俺、プログラミング部にもう入ってるんだけど」 「転部ってことで! この学校そういうのゆるいだろ? 頼むからさー」 「えっむり」 「なんで!」 「俺には榎木せんぱいがいるから! ごめんね!!」 なんだ榎木せんぱいって。 手を振りほどいて逃げた妻鹿に追い縋る。 「ねえホント入る気ない?」 「ない」 「どうしたら入ってくれる?」 妻鹿が足を止めて、くるっと振り返って。あ、ちょっと怒ってる。でもコイツ元が良いから怒ってる顔でも様になるなあってかホント、いいなあ。 「俺をバスケ部に入れたかったら榎木せんぱい連れてきて」 しっかりと、伝わるように。 一言ひとことを強く言われてシビれた俺が取る行動なんて。 「って訳なので先輩! 榎木先輩とやらを勧誘してきてください!」 *** たぷたぷは出来ないけど 後輩の頼みを聞いた時正直いや無理だろ、と思ったしそのまま言った。 榎木。下の名前までは知らないが去年同じクラスだったから分かる。アイツはどう考えてもバスケ部向きじゃないというかそもそも体育に出ているところを見たことがなかった。 「いいじゃないですか! うちの部にもマスコットを!! マネージャーでいいんで! 安西先生の写真みたいなもんですよ!!」 「安西先生の写真ってあの死んだ感じのだろ、お前榎木のことなんだと思ってるの」 「とりあえず調べてみたんですけどバスケ出来ないのは分かりました!」 「調べたってどうやって」 「隣のクラスにおんなじ学校から来てる奴がいて、そいつが結構な情報通で、」 「ああなんとなく分かったし聞かない方が良いやつな気がして来たから良いや」 そのままマシンガントークでも始めそうな後輩をとりあえず、と止めて、それから榎木を思い浮かべる。 うん、やっぱり無理そう。 「先輩諦めないで!」 「オレの思考読むのやめてくんない」 「駄々漏れでしたよ! うちの部に! 妻鹿を!!」 「あああ煩い、そんなに妻鹿って奴すごいの」 「すごい、すごいもすごい。あんな綺麗なバックスピンみたことない」 「うーん…お前がそこまで言うなら…すごいんだろうな…」 この後輩は少々オツムが足りない感満載だが、それでもコイツの見る目というのは、特にバスケにおいての見る目は本当にすごいのは分かる。敵の分析なんかもやってのけるのだから、本当にすごいのだ。この部はコイツにお世話になっている部分がある。 ならば。 「ということで榎木、お菓子やるからちょっと、うちのベンチに座ってみる気はないか?」 練習試合だけでもいいから、と拝み倒してみたら、押しに弱いのか了承を戴いた。まあ公衆の面前で土下座とかされたらあの榎木に断るとかちょっときついよな、一回だけで良いから、とか言いながら本当に無理なら…とか混ぜてみた甲斐があった。ふふん、どやっ。 帰って後輩に告げると神よ! と崇め立てて来た。よしよしもっと崇めろ。 「練習試合が楽しみだな」 「妻鹿も連れて来ますからね!!」 *** あのこどこのこそこのここねこ ささねくん、と甘い声で自分を呼んでくれるところが好きだった。甘やかされるのは大好きだ。だって某篠祢という存在はそのためにいるようなものなのだから。 だからいつものように目一杯に甘やかしてもらって、好きなだけえっちなことも、彼女曰くイケナイことしてるキブンになる≠謔、なこともやって。ごろごろとお菓子を食べながらピロートークなんてものをして、豊満な彼女の胸の中で眠りにつく。それが幸せで、それがきっと付き合ってる理由で、だから篠祢はそういうのが恋なのだと思っていた。 「今日で、こういうの終わりにしよっか」 何の後腐れもなさそうな顔で彼女は言う。 「私は付き合ってたつもりだけど、ささねくんはどうだった?」 「つきあってたつもりだよ?」 「うん、ならよかった」 私だけじゃさみしいものね、と年上の彼女は、彼女だった人はそう言った。 「何か至らなかった?」 楽しくなかっただろうか、本当はお菓子が嫌いだっただろうか、それとももっとセックスをした方が良かったんだろうか。いろいろ考えるし、彼女のことが好きだと思っていたし、一生懸命言葉を探すけれども。 ―――なにこれ。 ふわふわとした心地。 ―――全然ショックじゃない。 そういえば今までもそうだった。恋人という関係になっていても、それだけの関係でも、もう終わりにしようと言われたことに対してショックを受けられなかった。彼女たちのことは皆平等に好いていたし、会いたくなる時もあったし、会いたいと言われて悪い気はしなかったし、一緒にお菓子を分け合うことだって、すべて。 出来たのに。 「ささねくんは大人になりたいだけなんだよ」 彼女の大きな手が篠祢の頭を撫でていく。だから、これで終わりにしよう、と彼女は言う。何がだから、なのだろう。何も分からない。接続詞が意味を成していないような気さえする。でも、彼女が正しいことを言っているのだと、そんなことを思う。 「私を抱いてても大人にはなれないよ」 大人。篠祢は、 ―――大人になりたいの? 分からない。 「ささねくんを大人にしてくれる人に、出会えるといいね」 *** また夢の中で会いましょう あの、卒業式でのことを思い出して、何度ごろごろと転がりそうになったことだろう。本当に、待っててくれる気があるのか、それとも涼暮がどうせ忘れてしまうだろうという未来への皮肉か。 昔、古典の授業でやるような時代。 夢に出てくるというのはその夢を見た人がその人を想っている訳ではなく、夢を見た人が夢に出てこられた人を想っているのだと言われていたらしい。 上等、と思う。夢くらい、いくらだって。だからいつか、あの時の答えがどちらだったのか、教えてくれと請えるように、なるまで。 * https://shindanmaker.com/392860 * 20151119 *** うそつき 父さんのこと、何か知らない。 従甥からそんな電話がかかってきたのは彼が高校を卒業したその日のことで、そういえばあの家はそういった節目の行事については無頓着だったな、と思った。小中学校はそもそも通っていなかったし、そういうことの殆どは恋人の甥と関わる中で知ったことだ。節目の行事は祝う、盛大に、ではなくてもちゃんとそこそこ、その成長を祝っていることが伝わる程度にはちゃんと=Bそういう距離の測り方もこの人と一緒にならなければ知らないものだっただろうなあ、と涼暮は思いながら、俺も詳しいことは知らない、と正直に言った。 下井梓というのは涼暮洋の敵だった。そして、それは永劫変わらない。変わらないから、敵である相手に己の事情をすべて話すなんてありえないし、だから涼暮に出来るのは推測を話すことだった。 『なにそれ』 電話の向こうで、声が震える。 『オレはそんな自分勝手な事情で捨てられたのかよ』 自分勝手か、と涼暮は繰り返した。確かに、自分勝手だ、下井がやったことも、それを言うならきっと、涼暮と下井が共謀した二十年前のことも。 「お前さ、一度こっちに来いよ」 見せたいものがある、そういえば見たくない、と返された。 「なら別に良いけど、都合の良い時に見たくなったら来たら良いから」 そう言って電話を切ったら、恋人の手が伸びてきて抱き締められた。 次の日曜日、結局従甥はやって来た。 「見せたいものって何ですか」 「ちょっと待ってて」 その画面を呼び出して、それから顔面に突き付けるようにして見せる。 『愛してるよ、バイバイ自由』 身勝手な文字列は彼の目に映っただろう。きゅっと細められた目を確認してそのまま携帯を引っ込める。奪い取られて投げ付けられる可能性があるのは、なんとなく分かっていた。 「どうせ見てないと思ったから」 「…初めて、見ました」 父さんの携帯、ずっと家にあったのに、そんなの、何処にも、と譫言のように続ける従甥に、やっぱりな、と思う。あの口ぶりだと既に電話があった時には消していたのだろう。あの男の、いや、あの家のやりそうなことだ。 下井梓は最後まで人形だった。 その事実だけ、その事実だけ遺しておかなければ、今後この少年にどんな影響が出るか分からないから。 「お前がそれを見てどう思うとか、俺は知らないし分からないけど。俺はお前よりもアイツとの付き合いの方が長いし。伯父さんがお前に何を言ってるかとか、知らないけど」 知りたくもないけど。 「それがアイツの本心だよ」 それだけは言わないといけない気がした。だってそれが、唯一の敵の、唯一の甘えだったから。弱みだったから。握ってしまった切り札は、使わないとならないだろう。それは義務感と言っても良かったかもしれない。だって。 涼暮は従弟のことなんて、好きじゃ、ない。 「本心じゃなきゃ消されないだろう俺のとこにメールしてくるなんてことはないだろ」 「―――愛してれば何しても良いのかよ」 吐き捨てるような言葉だった。 「愛してれば、何したって許されるのかよ」 「さあ」 即座に返せたのは元々答えを用意していたからだった。 「俺はそういうの、知らないし…」 彼が、何処まで敏い子供に育ったのか、それは涼暮の関与するところではなかったけれど。 だって、彼はあの学園の生徒ではない。 それは、つまり、そういうことだ。 「でも愛≠ネんてものが免罪符になるなら、もっとこう………いや、なんでもない」 「言いかけてやめないでよ」 「………お前、そういうところ梓そっくりになったよな」 「此処で父さんの話題出すところが洋さんだよね…」 ため息のように言葉が落とされて、ずっと立っていたままの従甥はソファに座る。 「結局、洋さんは父さんの味方なんだ」 「気持ち悪いこと言うな。アイツは俺の敵だ」 「敵なのに一番分かってるの」 「一番じゃないと思うけど、多分、敵だから分かるんだよ」 「なにそれ」 隣に座っても怒らないんだね、と従甥は言った。 「父さんは嫌がったのに」 ―――愛してるよ。 そんな言葉お前には似合わないよ。 「アイツ、潔癖入ってただろ」 「うん」 ―――バイバイ自由。 「だからだろ」 「実の息子なのにひどくない」 「ひどいかもな」 「でも仕方ないんだよね」 「そうかもしれない」 でも彼が遺した精一杯なのなら、涼暮はそれを受け取ってやるしかないのだ。 預けられた頭はかすかに震えていて、ああ、あいつにも泣いてくれる人間がいたんだな、とそんなことをぼんやり思った。 * 20151120 *** 誰も知らない宝石のはなし 廊下ですれ違った時、彼はうっすらと唇を歪めて見せた。何か話が、涼暮にとってよくない話があるのだろう。大体の予想はついていたので立ち止まる。 「あの男は結婚したぞ」 なんだその話か、と思った。 「君がいなくなって清々したんじゃないか?」 そしてそういう方向に持って行きたいのか、とも。 「…水無月の、貴方がた曰く使えない≠ィ嬢様がご成婚なされたと聞いて、俺は純粋に祝福を贈っていますよ」 うっすらと、その唇の歪みを真似てみる。 ―――どれだけにアンタらが気味の悪い笑みをしているのか。 「姑息な手を使わなくても、此処から逃げねえよ」 天秤に乗せられたものがものが時点でもう決まっていた、涼暮の意志はそこから、変わる予定はない。ない、けれど。 「…まぁ、何事も起こらなければ、ですけど」 整えられた眉が僅かに訝しさを漂わせた。 「貴方のその腐った審美眼を狂わせるようなものが、唐突に輝き始めるかもしれないって、そういうくだらない話です」 「………梓のことなら、あいつは」 遮る。 「ただの、可能性の話ですよ」 涼暮だってただの夢物語だと思っていた。思っていたけれども、あの怒りは、絶対に本物だから。ならばそれを拾い上げて磨くのだって、涼暮の自由なのだろう。 *** いつか私が永遠になる日が来ても この手を取ってくれたということは、多かれ少なかれそういう気持ちがあってのことだろう。 と、昔の下井梓であれば胸を張って言えたことだろうが。どうしたことか此処に来て、ずっと前の、それこそあの宿敵に憧れていた頃の下井梓に戻ってしまったようで、そんな無様なことは彼に言えないのだけれども、本当のところどうして今、彼が下井の横にいるのか、全然まったくこれっぽっちも分からないのだ。吐き気がするだろうに、苦しいだろうに、それでも瑠璃川洵は下井梓の手を取った、その事実は変わらないのに。 変わらないのに、変わらないのに。 「じゅんちゃんせんぱい」 その横顔が振り返る。 ―――海に行こう、海が良い。 そう言った時と、同じ表情をしていた。 「何」 用なら早く言って、と面倒そうに言う彼に、手を伸ばすのに、 勇気、が。 「なんでもないです」 笑ったら、なんだよ、と少し不満そうに、それから逆に手を伸ばされ、て。 「………なん、ですか」 「お前こそ何なんだよ」 「あの、」 「何」 「その…」 「何なのお前さっきから、」 きもちわるい、と言われればえええ、と言うしかなくて。 「じゅんちゃんせんぱい、」 声が震える。 「あの、」 「だから、何」 「触っても、良いです、か」 「………今更」 嫌そうに伸ばされた手に、触れることの、この幸福が。 「じゅんちゃんせんぱい」 「なに」 そういえば、まだ言っていなかった。 「あのね、」 ―――ずっと、好きだったよ。 * ここでこうして私たちは抱きあう たとえ今めくるめく光に灼かれ 一瞬にして白骨になろうとも悔いはない 正義からこんなに遠く私たちは愛しあう / 谷川俊太郎「脣」 * 20151122 *** ラベル貼りは人間の仕事です。 「今日が終わらなければ良いのに」 「何言ってんの、じゅんちゃんせんぱい」 海を眺めながらこれからどうする、という話をしているようなしていないような。海の近くなのでそういう宿はたくさんあるし、転々としていてもまあお金には困らないし、と下井は思う。 「ロマンチックだね」 だから、こんな馬鹿な話をしていられるし、二人でこれから先のことなんてなんにも考えないでいられるのに。 それでも彼は、考えるんだ。 そう思うからこそ、下井は次の言葉を口にする。 「ロマンチックなのはね、人間だけの特権だよ」 あんまりうまくいかないなあ、なんていうのは従兄のつくるものを見ていたからだろうか。 「じゅんちゃんせんぱいはおれに馬鹿っていうけど、」 「だって馬鹿だろ」 「馬鹿かもしんないけどね、」 ね、聞いて、と手を伸ばす。伸ばすことはもう躊躇わないことにした。ことにした、ということはまだ少し、躊躇いが残っているのだろうけれど、それはきっとそのうち下井梓の一部となって普通≠ノなるのだろう。 「じゅんちゃんせんぱいも、大概だよ」 触れる。 「大概馬鹿だよ」 触れたところから、生きている下井梓が血液のように、彼の身体を駆け巡っていくのが分かる。 「っていうか、こーんな可愛いおれが何しても良いって言ってるのに、」 ―――ねえ、ほんとに、いいの。 「なんにもしてくれないじゃないですか、じゅんちゃんせんぱい」 ―――こんなおれで、いいの。 「おれ、いつでも良いんですよ」 ―――きもちわるく、 「そのためにぜんぶ、すてたんです」 ―――ないの。 ぎゅっと、手が握り返された。その唇が震える前に、でも、と続ける。 「でもね、じゅんちゃんせんぱい。おれ、じゅんちゃんせんぱいに何にもしてもらえないの、ちょっとさびしいけど、おれね、それがじゅんちゃんせんぱいだなっても思うんです」 「それが、オレ?」 うん、と頷いて。 「おれね、それ、優しさだと思う」 やさしさ、とわななく唇を塞ぐことは今はしない。 「ロマンチックで、優しくて、ちょっとだけ臆病で、おれなんかより、ずっと、まともで」 ―――ねえ、じゅんちゃんせんぱい、おれは、何も出来ないけど、 「じゅんちゃんせんぱいは、おれの、好きな、人間、だよ」 ―――じゅんちゃんせんぱいのためなら、なんだってするよ。お前なんて消えてしまえって貴方が言うなら、おれはいつだって、消えるよ。 「…やっぱ明日なんて来なくて良い」 「お? ちょっと変わりましたね!」 前向きになった、と笑ったらどう違うんだ、とチョップをされた。 これが幸せというのなら、もうそれで良いと思った。 * 一日が死ぬほどながい星にきて死ぬほどながい夕焼みたい / 植松大雄 * 20151124 *** ばかふたり 「人間は海から来たって言いますよね」 と、後輩が言うのでそういう説もあるな、とだけ返す。何なんだ突然と頭を撫でてやればふと思い出して、と言う。 「海がこんなにきれいだから」 なんだか取り憑かれたようにそう言う人を見たこと、と言うので仕方なく引き寄せて、吐き気をこらえて引き寄せて、 「他人のことを考えてる余裕あんのか」 「ない!」 ああ本当に馬鹿馬鹿しいと思った。 * かぎりあるいのちのあさをたわみつつ海のひかりはかへる 海へと / 永井陽子 *** 20190117 |