悪夢の最中(さなか)に愛を叫ぼう
ぎり、と音がした、ような気がした。血の匂いがする。はく、と呼吸を求める唇はさっきまで甚振っていたものだった。仮にも死神なんだから、こんなことで死ぬはずがないのを分かっている。分かっているからこそ、山本はこんな、一応は年下換算であろう少女のことを犯している。
「ねえ、分かるよね?」
俺のがずっぷりハマってるの。折角直接問うてやったのに、少女はがくがくと震えるばかりで答えようとはしなかった。ねえ、と頬を叩く。あ、あ、と掠れた声がようやっと耳に届いて、反応も追いついてくる。
最初は嫌だと言っていたくせに。
狭苦しい中を暴くように突き進むと、逃げるように身体が跳ねた。女という機能がそれでも働いている。死神のくせに、人間とは違うと言ってみるくせに。その身体はひどく、人間のものと似ている。
「聞いてる?」
「き、い…っ、う、ぁ…ッ………きい、て…る…」
「気持ち良いんだろ」
「ぅ…っ、あ、ぐ…っ」
「こんなにナカひくひくさせて、気持ち良くないわけないよな?」
「は、が…っ」
必死に苦しさから逃げる少女を叱るように言葉を重ねる。耳に届いているのか、理解しているかも分からないまま。
「ねえ、ミナモ。お前はどうしようもないやつなんだよ」
良かったね、と言ってやったら、潤んだ目が山本を映した気がした。
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