冬に映えるは焔の色か
私は私のやったことを間違いだなんて思わないけれど、どうやら此処では徹底的に間違いにさせられてしまうらしい。それを悟るには私は諦めが悪く、壊れ切ることも出来なかったのだろう。この状況で誰が悪いと問われれば、きっと私だということになるに違いない。
だって。
此処に、私の味方などいないのだから。
だから私は私の刀剣男士に、小狐丸に、きつく、縛り上げられている。
「ぬしさまがいけないのです」
悲しそうに小狐丸が言う。ぎりぎりと、血流を止めない程度の配慮はされているが手首も足も痛いには痛い。頭も胸も床に這うように押し付けられ、ただでさえ自由がきかないのに余計に動けなくなっている。
仕置きなのだ、と彼は言う。そんなに悲しそうな声を出すくらいなら、何もしないでいてくれれば良いのに、その願いは叶わない。
「ほら、もっと腰を上げてください」
差し入れられた手が腰の位置を決め、小狐丸の視界など想像に容易い。
「もっと、と言っているのです」
「―――ッ」
ぱん、と。
ひときわ高い音が響き渡る。私はどうしようもなく、蓄積された刺激に震える。痛い、はずだった。それだけのはずだった。こんな、誰かに見せつけるような格好で、子供のように叩かれて、そんなものが嬉しいはずがないのに。
「ぬしさま」
小狐丸は再び私をぶつ。真面に動けない所為で逃せない衝撃が、身体の奥底にまで響くようで。
「ああ、ぬしさま。きっとぬしさまの白い肌は赤く腫れてしまったでしょうね」
治療してさしあげたいところですが、ぬしさまが反省していらっしゃらないようですので、と続ける小狐丸に、私が反論を唱えることはもう、出来ない。
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