愛でも恋でもないこれは一体何なのでしょう
好きでもないやつのあられもない姿に興奮するか否か―――残念なことに人間として死んだのは子供の頃だったから、この興奮が自分のものなのか、それとも作った身体に一応とつけられた機能なのか分からない。目隠しなんてものを受け入れる義理はないのに、記憶がないからか、それともただ山本シンジという生き物への記憶がないからか、白日ミナモは気持ちが悪いほど従順にしてみせる。手首も後ろ手に縛り上げたそれは、死神の力なら簡単に抜けられるだろうに、ミナモはそれをしない。それをしたら山本が怒ると思っているから。
―――馬鹿馬鹿しい。
そんなことを思いながら、指示を出す。
べたべたと、無遠慮な手がその身体に触れていく。無垢、とはもう言えなかっただろうけれどまるでそれは消えない呪いのようにミナモに纏わり付いて、下腹が重くなる。どうして、このこどものことなんて嫌いなのに、この身体は人間ではないのに。本能が残っているとでも言うのか、性欲がそうやって働くように、まだなっている、とでも?
山本が好きなのはロアなのに?
そんなことを思ってしまった自分に腹が立って、だから目の前にいる無垢のふりをした化け物に八つ当たりをすることにする。自我のなくなった死体たちに指示を送るのは、山本にそういう知識があるというだけで、そういうことをしたいだとか、そんなことは絶対にないのに。
「―――ッ」
細い、喉が引き攣れる音がする。それでも悲鳴を上げないのは、山本が自分より上の存在であると思いこんでいるからなのだろうか。真面に一対一で戦ったら、どちらが強いのかなんて簡単に言えやしないのに。
見えなくても、自分がどんな格好にされているのかくらいは分かるだろう。はだけさせられた胸は両方とも違う男が嬲っていた。それに加え、腰を持ち上げられる。下着はまだつけられたままだが、そこに視線が集中していることは分かっているだろう。足がもどかしそうに動いたが、それでも閉じようと暴れることはしなかった。
賢いのか、馬鹿なのか。山本には判別がつかない。男が顔を埋め、まるで香りを楽しむようにしているのを山本はただ眺めているだけだった。嫌だ、汚い、とそれでも抵抗の言葉を吐く余裕があるのは気にくわないけれど。だから男たちに指示をする。下着を剥ぎ取って、ナカへと指を押し込んで。見えないからだろうか、いつもより反応が良い。必死に噛みしめている唇は気に入らないから、男の一人にこじ開けさせた。
うまく飲み込めなかった唾液が唇の端からこぼれていく。
何も知らなかったはずの身体が、羽化するように変わっていく。山本の、所為で。
「ダイジョーブ」
記憶が戻ったとしても、この記憶は消えないだろう。いつかこれが屈辱になる。それを山本は分かってやっている。
「オレが全部操ってるから中出しとか生とかはないよ」
「なかだ…? なま…?」
「ああ、そういうのも分からないのか」
とんだ箱入りだな、と思った。けれども都合が良い。このまま、怖いことであるのだと教えこんでしまえれば。
「知らないって怖いね」
笑う。
「だから教えてあげる」
山本の手のひらの上で恐怖するミナモを見れるのかと思うとそれはそれで愉快だった。
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世界で一番嫌いな君へ
こんな小さかったんだな、と思う。ナオは兎も角、円花と並んでいるところを見るとそうでもなく見えるから。こいつ外見年齢何歳なんだっけ、と思う。多分知ってるはずなのだけれども思い出せないのは、その拙い舌戯でも昂るからだった。ミナモだからなのだろうか、それは分からなかったけれど。
何も知らない、ようだった。
少なくとも山本にはそう見えた。自らのモノを取り出してそれで頬を叩いてみても何をやっているのか分からない、という顔をして見せたし、口開けて、と命令すれば素直に開かれるし。まさかそのまま突っ込まれるなんて思わなかったんだろう。
「はは、」
奥の奥まで詰め込んでやると、息が出来ないのか涙が落ちる。それに遅れて呻き声が上がった。声が出るならまだ入るだろうと押し入れば、ぎゅう、と締め付けるだけのものへと成り下がる。それが精を欲する動きだとも知らずにミナモの身体はそれをやってみせる。
「気持ちいいんだ? これ。じゃあ出してあげるね」
ミナモの答えを待つことなく宣言通りにする。げほ、と吐き出そうとしたミナモに上を向かせて、全部飲め、と言えば虚ろがかった瞳は頷いた。
本当は一回でやめてやるつもりだったのだけれど。こんなものを見せられたらもっと痛めつけてやりたくなる訳で。
「ふ、ぐ、ぅ―――っ、」
「ほら、これも全部飲めよ」
「は、ぁッ…」
「でも飲ませてるばっかもつまんないな」
舌使うんだよ、と頭を掴んで、前後に揺すぶる。苦しいだろうに、山本の言葉に何処までも従順なミナモはそれを守ろうとする。
―――それが、
「っ、」
出る、と思った瞬間口腔内から引き抜いた。
白濁がミナモの顔面に散って、涙と唾液と混ざっていく。何が起こったのかついていけていないミナモに、山本は優しく教えるように言う。
「お前に戻れるところはもう何処にもないよ」
―――ムカつく。
抱き締めて、その首を絞めたいのを誤魔化すように。
「可哀想だね、ミナモ。お前がどれだけ大人しくしててもオレたちに従順でも、オレはお前のことが嫌いだからさ」
それでも潰れた喉でそうですか、としか言わないミナモに、山本はどうして欲しかったのか。
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