時を告げる君は首を吊った



 自分の下で主である女がびくびくと震えているのを三日月宗近は押さえつけていた。その行為は最早人のかたちを得たもののそれではなく、逃すまいと貪る獣のそれに近かった。ゆっくりと時間をかけて慣らした身体はいとも簡単に快楽を拾う。いつもの理性を丁寧に溶かした喉からは、悲鳴のようなものが上がってた。
 ぐちゅり、と音がする。
 充分に濡れた其処に、三日月宗近の精液―――正しくは違うのだろうが、形としては精液―――が混ざっていく音。刺激が強いとばかりにしなる背骨を舐めながら、三日月宗近はそれを続ける。水音をわざと立てるようにして、もっとと強請(ねだ)る膣内を陰茎で殴打する。
「ま、―――ッ、ぁ、だ、ぅ…っ」
苦しそうに否定の言葉を吐かれる、それは分かっていたはずなのに嫌で嫌でたまらなくて、それを封じるように余計に手酷くしてしまう。涙に濡れた顔は、今まで三日月宗近には見せなかったものだった。それでも身体は助けを求めるように快楽に従順になろうとする。それを利用して三日月宗近は、何度も何度も彼女を甚振った。彼女が達しているのを知りながら、まだ主は満足していないらしい、なんて。そんなことを言いながら。
 途中から、主は揺すぶられるだけで何も言わなくなった。それでも反応はあるので、単に失神しただけのだろう。
「俺を置いて勝手に行くとは」
埋まったままのそれが再び力を取り戻すのが分かる。
「主よ、何をされても文句は言えんなあ?」



 朝の音がする。
 はっと目を開けた三日月宗近は、今までのそれがすべて夢だったことに胸をなで下ろすと同時に、ひどい吐き気を覚えた。
 夢の中で、意識のない主の中に三日月宗近は何度も何度も精を吐き出した。それは刀剣男士として顕現された三日月宗近には、意味のない行為。何にもならない、彼女の肚には何も宿らない。それでも、その平べったい肚が膨れるまで、何度も何度も吐き出した。
 まるで、孕めば良い、とでも言うように。
―――そんなことをしたいのか。
 と。
 それは三日月宗近にとってあまりにひどい自覚だった。



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